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地下水(井戸水)の活用

水道料金を節約するために地面にパイプを打ち込み、ポンプで汲み上げて地下水を利用する方法があります。 日本では古くから、井戸を掘って井戸の水を生活水として活用してきました。パイプを打ち込む方法も、井戸を掘るのも原理は同じで地下にある水脈の水をくみ上げて活用できます。 ここでは地下水の利用について少し解説したいと思います。

地下水はどこでも出るのか?
地域によっては地下に水脈が少ないこともあり、どこでも出るとは限りません。また、同じ地域でも、周囲より少し高い丘のようになっている場所は地下水が出にくい傾向にあるようです。 地下水が出るかどうかは、まず、専門家に相談するのが良いでしょう。 地下水を掘ってくれる業者は、「鑿泉(さくせん)業者」、「ポンプ屋」などと呼ばれるていますので、近隣の業者を探してみてください。

打ち込みにかかる費用は?
設置料金は、依頼する業者によって違いますが、目安として
・パイプ打ち込み 10万~15万
・ポンプ設置 5万~10万
・設備配管 1万×α

だいたい、20万程度の初期費用が必要です。 しかし一度設置してしまえば、水道料金を気にせず地下水を利用できますので、水道料金の高い地域では、かなり有効な節約方法となります。

地下水の水質はどうか?
日本には飲料水として使用できるほど、キレイな水が出る地域が沢山ありますが、逆に鉛などの有害金属や赤痢菌など食中毒の原因になる細菌が含まれている可能性もあります。 どの程度きれいな水が出るかということは、実際に鑿泉(井戸掘り)をしてみないことにはわかりません。一つ水質を知る手掛かりあるとすれば、近隣へ聞き込み調査をしてみることです。 鑿泉したい土地の近隣に住宅があるなら、既に地下水を利用している家があるかもしれません。同じ水脈から出る水であれば、水質は同じですので、近隣の使用状況で、ある程度水質の憶測が可能です。

とはいえ、飲料水やキッチン(洗い物)で活用したい場合は、きちんとした水質検査をしてみることをお勧めします。 水質検査は、保健所に出た水を持ち込めば数千円でやってもらうことができます。

生活水としてどの程度利用可能か?
地下水が出た場合、どの程度の水質から利用可能かをまとめてみました。

飲料水やキッチン(洗い物)
水質:良
水質が非常に良い場合から利用可能です。各自治体の水質検査が必須となります。

風呂
水質:中~良
体に直接かけての使用が多いため、中~良程度の水質が必要となります。水質検査で人体に悪影響のある金属や細菌が含まれていないかを調べてみましょう。 また、風呂のお湯は給湯器を使用します。不純物の多い水で給湯器を使用すると、故障が発生する原因となりますので、浅井戸ポンプの一次側に「砂取器」を取り付けることをお勧めします。 また、別途費用はかかりますが井戸水対応の給湯器もあります。

洗濯
水質:中~良
洗濯での利用は、中~良程度の水質が必要となります。 水質が良ければ「すすぎ」までを、水質が中程度であれば、「洗い」のみ地下水をつかい、「すすぎ」は水道水で、といった使い分けもできます。 尚、不純物の多い水で洗濯機を使用すると、故障が発生する原因となりますので、浅井戸ポンプの一次側に「砂取器」を取り付けることをお勧めします。

トイレ
水質:中~良
トイレは排泄物を流すだけなので、人体への干渉はありません。しかし、トイレの洗浄装置は意外とデリケートなので、不純物の多い水で使用すると故障の原因となります。 トイレの洗浄装置は主に、ロータンク方式・フラッシュバルブ方式・ダイレクトバルブ方式の3つがありますが、このうち、フラッシュバルブ方式・ダイレクトバルブ方式は、地下水の水質が良い場合のみの使用をお勧めします。 また、ロータンク方式でも、浅井戸ポンプの一次側に「砂取器」を取り付けることをお勧めします。

水やり・洗車
水質:中
多少水質が悪い場合でも、植物への水やり、洗車などの屋外での使用にはほとんど問題はありません。

どれだけ使ってもタダなのか?
商用に使う場合は、許可が必要な自治体もありますが、生活用水としての利用は問題ありません。そしてタダではなく浅井戸ポンプの電気代はかかります。 大量に使いすぎると、枯れてしまう場合もありますので常識の範囲内にとどめておきましょう!

井戸用ポンプ


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