建築現場でよく使われる「セメント」「モルタル」「コンクリート」。どれも聞き覚えのある言葉ですよね。 そう、水と練り合わせて、乾くと固まるアレですね。昔から現在まで様々な建築物に使われています。 さて、そんな「セメント」「モルタル」「コンクリート」ですが、どこがどう違うのか気になったことはありませんか? これら3つの違いについて解説したいと思います。
セメントとは
「コンクリート」や「モルタル」を作るための材料です。
主原料は石灰石、粘土、けい石、酸化鉄原料などで、水分を入ると化学反応で硬化します。
その性質を生かして、「コンクリート」や「モルタル」を作ります。
モルタルとは
主に「セメント」と砂と水を練り合わせた建築資材です。練り合わせた直後のものも、硬化した状態のものも「モルタル」といいます。
「モルタル」には、石などが入っておらず、目が細かいので主にレンガやブロックの目地、壁などの表面の仕上げに使われます。
コンクリートとは
「セメント」に砂と骨材(砕石など)を入れ、水で練り合わせて硬化させたものです。
硬化する前の状態は「生コンクリート(生コン)」と言ったり「フレッシュコンクリート」と呼ばれます。
骨材が入るため「モルタル」に比べて強度が高くなり、土木・建築に幅広く使用されています。
要するに!
・「セメント」→「コンクリート」や「モルタル」を作るための材料です。
・「モルタル」→「セメント」と砂と水を練り合わせた建築資材
・「コンクリート」→「セメント」に砂と骨材を入れ、水で練り合わせて硬化させたもの