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責任のある職務や役職を辞めて退くことを、「辞任」する、または「退任」すると言います。 この二つの言葉は、同じような意味で使われますが、厳密には次のような違いがあります。

辞任とは
職務や役職を辞めて退くことを意味しますが、自分の意思で辞める場合にのみ「辞任」という言葉を使います。 これに対して、自分以外の意思で職務や役職を辞める、つまり辞めさせられる場合には「解任」という言葉を使います。

退任とは
「辞任」と同じように、職務や役職を辞めて退くことを意味しますが、「退任」は誰の意思で辞めるかは関係なく用いることができます。 つまり、自分の意思で辞める場合も、辞めさせられる場合も「退任」と言えます。

また、任期を満了して退く場合にも「退任」という言葉を使います。

辞職と退職
「辞任」と「退任」に似た言葉に「辞職」と「退職」があります。言葉通りの意味では、「辞職」と「退職」も職務や役職を退くことと言うことができます。 しかし、こちらは主に会社を辞める場合に使うことが一般的となっています。「辞任」と同じように「辞職」とは、自分の意思で辞める場合ですが、一般的には役員以上が会社を辞める場合に使われる事が多く、 一般従業員が会社を辞める場合には「退職」が使われます。また、定年や解雇等も「退職」という言葉が使わる事が一般的です。

要するに！
・「辞任」→自らの意思で役職を辞める
・「退任」→①役職を辞める　②任期を満了して役職から退く