学校や職場などで「整理整頓」と書かれた張り紙を見かけたことがあるでしょう。「整理」と「整頓」は同じような意味で用いられるうえに、「整理整頓」とセットで使わることもあります。 この二つの熟語には次のような違いがあります。
整理とは
整理を辞書で引くと、「乱れた状態にあるものをととのえ、秩序正しくすること」「不必要なものを取り除くこと」とあります。
まず最初の、「秩序正しくする事」とは、例えば順番がバラバラになったファイルを番号順に並べなおして使いやすくする事などが含まれます。
また、「不必要なものを取り除く」からは必要なものと必要でないものとを分けて時には処分する、という意味も持っていることがわかります。
つまり、見た目を整えるというより、機能や使い勝手の回復を目的に物事を整えること理解できます。
整頓とは
整頓を辞書で引くと、「よく整った状態にすることきちんと片付けること」とあります。こちらは、「片付ける」とあるように見た目を整えること目的です。
また、「取り除くこと」は含まれていません。分別したり順番を並べ替えたりすることは含まれず、見た目を調えることが目的であると理解できます。
また、任期を満了して退く場合にも「退任」という言葉を使います。
要するに!
・「整理」→機能や使い勝手の回復を目的に物事を整えること
・「整頓」→片付けて見た目を整えること