「だんだん、なれてきた!」と漢字で書きたい。そんな時あれ?「慣れる」と「馴れる」どっちだったかな?と思ったことはありませんか? どちらも同じような意味でよく使われますが、この二つの漢字には明確な違いがあります。
慣れるとは
「慣れる」に使われる慣(カン)と言う漢字は、「習慣」などの漢字に用いられるように回数や、時間をかけてなじむといった意味を持ちます。
つまり経験を重ねることで、物事が上手にできるようになることを「慣れる」と表します。
馴れるとは
馴(ジュン)という漢字は、なつく、ならすと言う意味を持ちます。例えば、子供の時から、なれ親しんで知っていること人を「幼馴染み」と言ったり、常連客を「馴染みの客」と言ったりします。
このように、人に対して親しみを感じるようになる事や、警戒心を持たなくなることを「馴」という字を使って「馴れる」と表します。
またこれは、人だけではなく動物が人間に対して警戒心を持たなくなる場合も含まれます。
要するに!
・「慣れる」→経験を重ねることで物事が上手にできるようなる
・「馴れる」→人に対して親しみを感じるようになる。警戒心を持たなくなる
「慣れる」の用例
都会での生活に慣れる。慣れた手つき。慣れない仕事で疲れる。待たされるのには慣れている。履き慣れた靴。
「馴れる」の用例
良く馴れた飼い犬。野良猫はがいつまでたっても馴れない。新しい上司に馴れる。