「思い」と「想い」どちらも「おもい」と読む事が出来ます。「おもいで」と書く場合も「思い出」「想い出」とどちらの漢字も使われている場面を見かけます。 この2つの漢字には次のような違いがります。
思いとは
「思考」や「意思」などの熟語にも使われる「思」という字で表す「思い」は、頭の中で思ってるものに対して用いられます。
具体的には、「私はそう思います」と自分の考えを述べる場合や、「思い出します」など頭の記憶をたどるような場合です。
しかし、極端な話すべての物事は頭の中で思ってるという事が出来ます。つまり「思い」はすべてのケースにおいて用いる事ができ、一部「想い」と表す事の出来る場合があると考えたほうが分かりやすいでしょう。
想いとは
「想像」や「発想」などの熟語にも使われる「想」とういう字で表す「想い」は、心の中で思ってるものに対して用いられます。心の中で思うと言っても、動物学的に言えば物事を考えたり思ったりできるのはその人の頭だけであり、心で思うというのはおよそ比喩的な表現です。
つまりある特定の「思いが」その人の考えや生き方に、強い影響を与えているような場合です。そのため、こちらの「想い」は小説や詩などの文学的なものに、よく用いられます。
「片想い」や「想いに浸る」など、ロマンチックな場面でも積極的に用いる事が出来るでしょう。
要するに!
・「思い」→頭の中で思ってるものに対して用いられる
・「想い」→心の中で思ってるものに対して用いられる