「人と人とがある所で一緒になる」という意味で用いる漢字の「会う」。これとは別に「逢う」という漢字が使われている事を見たことはありませんか?
楽曲や映画などの作品タイトルで用いられる事が多い「逢う」は、「会う」とどう違うのでしょう。二つの違いについて解説します。
会うとは
前述したように、人と人とがある所で一緒になるという意味があります。学校で先生に会う、職場で同僚に会う、街で知り合いに出会う、など人と人とが出会う時全てに用いる事ができます。
逢うとは
「逢う」は「会う」の常用外の使い方です。人と人とがある所で一緒になるという意味は同じですが、特に「親しい人にめぐりあう」場合に使います。
また「会いたいと強く願っている人に会う」場合など、単に「会う」のではなく、何かしらの想い入れを持っている人に会う時に用います。 「恋人に逢う」「運命の人にめぐり逢う」「生き別れた両親に逢う」など、強い気持ちを持って会う場合に積極的に使う事ができます。
要するに!
・「会う」→人と人とがある所で一緒になる
・「逢う」→親しい人に強い気持ちを持ってめぐりあう
「会う」の用例
【用例】学校で先生に会う、街で職場の同僚に会う、会う約束をする、電車でよく会う人
「逢う」の用例
※楽曲のタイトル等でよく用いられている。
『また逢う日まで』/尾崎紀世彦
『めぐり逢う世界』My Little Lover