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初ガツオと戻りガツオの違い

寿司や居酒屋のメニューでカツオを使った料理に「初ガツオ」や「戻りガツオ」と書いてあることがありますね。どんな違いがあるのか気になったことはありませんか?

呼び名が変わる魚と言えば、ハマチからブリ等の出世魚が思い浮かびますが、カツオは出世魚ではありません。ではなぜ異なる名前を持っているのでしょうか。二つの違いについて解説します。

初ガツオとは
スズキ目サバ科カツオ属の海水魚「カツオ」で初ガツオと呼ばれるのは、4月から6月頃、黒潮の流れに乗って太平洋岸を北上するカツオです。

イワシなどの小魚を捕食しながら北上し、その途中で漁獲されるため脂身よりも赤身が多いのが特徴です。まだ脂身が少ないため、加工食品にしたり、独特な臭みが残っていることも多いことから軽く炙ってタタキにして食べることが多いです。さっぱりして淡泊な味わいです。「目には青葉、山ホトトギス、初鰹」と詠われるほど縁起の良い初物とされています。

戻りガツオとは
スズキ目サバ科カツオ属の海水魚「カツオ」で戻りと呼ばれるのは、三陸沖まで行ったカツオが9月から11月頃に水温の低下に伴い南下してきた回遊魚です。

夏場に餌をしっかり食べるため、初ガツオに比べ脂がのっているのが特徴です。さらに脂がのっているカツオはトロガツオとも呼ばれ、とても濃厚な味わいで寿司や刺身にするなど生のまま食べることが多いです。脂肪の含有量で言えば10倍も多く、栄養価も高く高タンパク低脂肪なのでとても健康的な魚といえます。

要するに!
・「初ガツオ」→4月から6月頃、黒潮の流れに乗って太平洋岸を北上するカツオ
・「戻りガツオ」→カツオが9月から11月頃、三陸沖から南下してきたカツオ


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