糸のように細く加工したこんにゃくを「糸こんにゃく」と言いますが、これと似た食べ物に「白滝(しらたき)」というものもあります。 この二つの違い、わかりますか?
実は現在では「糸こんにゃく」と「しらたき」には、原材料も味もほとんど同じであるため、明確な違いはありません。 しかし、その発祥やルーツには次のような違いがあります。
糸こんにゃくとは
こんにゃくを細く切って糸状にした物で関西が発生です。元々は切って糸状にしていましたが、現在では細い穴に通して糸状しています。
白滝とは
こんにゃく粉を水で溶いて糊状の状態で細い穴に通して糸状にしたもので、関東が発生です。
「糸こんにゃく」は昔は切って糸状にしていた、「しらたき」は細い穴に通して糸状にしていた、という明確な製法の違いがありました。 ところが、機械化が進んだことで、現在では両者とも細い穴に通して糸状にする製法が使われており、違いがなくなってしまったということができます。
要するに!
・「糸こんにゃく」→こんにゃくを細く切って糸状にした物
・「白滝」→糊状の状態で細い穴に通して糸状にしたもの
・現在では同じもの